会長挨拶

会長 佐原まち子

 3.11東日本大震災が発生し、日本全体が医療・福祉・環境問題も含め過去に経験のない多くの戸惑いの中で日々を送る事態となりました。亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された皆様や当協会の会員および関係の方々に心からお見舞い申し上げます。
私はこのたび笹岡眞弓前会長より当協会の会長を引き継ぐことになりました、佐原まち子と申します。これまで、研修部長として3期6年の間、研修体系の見直しと研修事業の充実を目的に活動してまいりました。今回、微力ではありますが大好きなソーシャルワークの発展のために、役に立つことができればという気持ちで会長をお引き受けいたしました。
この3月まで35年の間の臨床を経験させていただきましたが、保健医療分野のソーシャルワーカーに期待される役割は年々大きくなっています。
現場の忙しさや若いSWの迷いもわかるだけに、保健医療分野のソーシャルワーカーへの力強い支援の必要性を身に染みて実感しています。このことが国民の福祉の向上に資するものであるとの認識のもと、公益社団法人として支援方法を工夫していきたいと考えています。
当協会は東日本大震災発生後4月2日より前会長の指示のもとに、災害対策本部を創設し、多くの会員の皆様方のご支援とご協力をいただいております。災害支援活動は、現在、宮城県石巻市を拠点として活動を展開しています。また、現地に出向くソーシャルワーカーの派遣調整を協会事務所で展開しています。これまでに現地124名、事務所281名(2011.6.30現在)の方々が協会にご協力いただいています。
 災害時だからこそ、ソーシャルワークの実践力をもって災害支援活動を行う使命を実感しています。医療現場のスピード感のある実践、チーム医療を経験する連携に強いソーシャルワーカーの特長を活かした活動が期待されています。その財源確保など、経済的問題を抱えてはいますが、更なる寄附金のお願い、助成金申請なども行い、2011年度事業として災害支援活動を継続する計画です。多くのソーシャルワーカーに参加協力していただきたいと願っています。
認定医療社会福祉士制度つきましても、大分大会で136名がその審査に合格いたしました。今後、手続きを経て認定医療社会福祉士が誕生いたします。また、研修参加に活用していただく研修手帳も出来上がりました。国民がより良いサービスを受けるためにも、我々が継続して研鑽する姿勢が求められています。今後、認定専門社会福祉士制度につがる認定医療社会福祉士制度となるようにさらに各関係団体と協議を進めて参ります。皆様が多数応募していただきますようお願いいたします。
本年4月に内閣府より公益社団法人の認定を受けました。このことは、当協会の活動が国民の福祉向上に資することを認めていただいたことを意味しています。会員の皆様方と一緒に公益社団法人としての発展に心して取り組む所存です。そのためにも、日本全国の保健医療分野のソーシャルワーカーの皆さんに、当協会に結集していただきたいと思っています。どうぞお力をお貸しくださいますようお願いいたします。