日本医療社会事業協会は、医療ソーシャルワーカーや医療社会事業の普及・発展を支援する人々によって構成されている団体です。
1953〔S28〕年に全国組織として結成、1964〔S39〕年に社団法人として認可されました。2003〔H15〕年には創立50周年を迎え、わが国におけるソーシャルワーカーの団体としては最も古い歴史を持っています。
医療ソーシャルワークの実践と研究をとおして、社会福祉の増進と保健・医療・福祉の連携に貢献することを目的としています。
医療ソーシャルワーカーとは
保健医療機関において、社会福祉の立場から患者さんやその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図る業務を行います。
具体的には・経済的問題の解決、調整援助 ・療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助 ・受診・受療援助 ・退院(社会復帰)援助 ・地域活動 を患者さんの主体性やプライバシーの尊重を重視しつつ行っています。〔厚生省『医療ソーシャルワーカー業務指針』より〕
会員の多くは社会福祉系大学等の専門教育を修了した後、病院等で上記の業務に従事しており(社会福祉系大学・大学院卒が、2001年3月現在71% →2004年現在84%)、近年は社会福祉士・精神保健福祉士等の国家資格取得者も増えています。また、医療と福祉の連携強化が求められている状況の中で、病院・保健所のみならず老人保健施設や在宅介護支援センターなどにも活躍の場が広がっています。
社会福祉士資格取得状況
92年 8%、95年 15%、01年 37%、04年 54%、09年 77%

日本医療社会事業協会の概要
沿革
- 1953(H28)年 設立
- 1961(H36)年 「医療ソーシャルワーカー倫理綱領」を採択
- 1964(H39)年 社団法人認可
- 1989(H元)年 「医療ソーシャルワーカー業務指針」(健政発第188号3月30日)
- 2002(H14)年 「医療ソーシャルワーカー業務指針」(健康発第1129001号11月29日)
- 2005(H17)年 「ソーシャルワーカーの倫理綱領」を採択
策定
- 1995(H7)年 阪神・淡路大震災支援活動
- 1997(H9)年 国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)加盟
- 2002(H14)年 ハンセン病元患者支援事業開始
- 2004(H16)年 「保健医療分野におけるソーシャルワーク専門研修」開始
会員数
- 1980年(S55) 1333名
- 1990年(H2) 1928名
- 2000年(H12) 2768名
- 2010年(H22) 4077名(10.1.1現在)
組織の概要(2003年5月現在)

日本医療社会事業協会の活動
全国大会
毎年1回(5月)全国の会員が参加して開催されます。
年次総会・記念講演・シンポジウムの他、様々な社会活動に関わる会員の相互交流の場としても機能しています。
学会
全国大会と同時開催。テーマごとの分科会では日々の実践・研究にもとづいた発表が活発に行われています。
研修
全国大会と同時開催。テーマごとの分科会では日々の実践・研究にもとづいた発表が活発に行われています。
社会活動
- 【会員が行っている社会活動についての支援】
- ・社会活動補助事業;調査、研究、集会などに対して一定額の補助などを行います。
・全国大会での「集い」;全国的な交流の場を提供します。 - 【大災害時のボランティア派遣・救援活動】
- 現地と連携して迅速に対応します。
出版・広報
- 【日本医療社会事業協会ニュース】
- 当協会の動向や最新情報、各地での活動等が主な内容です。
- 【医療と福祉】
- 年2回発行の機関誌です。福祉・医療の最新動向をふまえた特集、会員の研究成果である投稿論文等で構成されています。
関係団体
当協会の他に、各都道府県には保健医療分野で働くソーシャルワーカーの団体が設立されています。
当協会は全国組織として各都道府県の団体と連携をしつつ、活動をしています。(ただし、本部・支部関係ではありません)
福祉専門職団体との関係では、社会福祉専門職連絡会(日本社会福祉士会、日本ソーシャルワーカー協会、日本精神保健福祉士協会、当協会)等を中心に福祉専門職として共通の課題への取り組みを行い、また保健医療分野におけるソーシャルワークの普及・発展という目的に基づいて、医療関連団体等との連携もはかっています。

