協会Youtubeチャンネル Facebook ツイッター インスタグラム

会長会からのお知らせ

第18回全国医療ソーシャルワーカー協会会長会 議事録

第18回全国医療ソーシャルワーカー協会会長 議事録

日 時:2016年12月10日(土)10:00~16:00
会 場:大阪府社会福祉会館 4階 403号室
  参 加:38協会41名
  

1 開会の挨拶
 新潟県医療ソーシャルワーカー協会 坂詰会長より開会の挨拶がなされた
 全国医療ソーシャルワーカー協会会長会 藤田代表より趣旨説明がなされた

2 プレゼンテーション①
 日本医療社会福祉協会 早坂会長より話題提供がなされた
・これまでの診療報酬に向けた取組により、平成18年にHIVの加算で初めて社会福祉士という文言が入り、平成20年には「退院調整加算」が入った。厚労省からは「MSWの必要性は承知しているので、とにかくエビデンスを」という指摘を受け、皆様にご協力頂きながら調査・上申を行ってきた。
・目指したのは50人に一人の配置。今改定では唐沢厚労省保険局長が「医療ソーシャルワーカーと社会福祉士を退院支援の重要な位置づけにしたい」と推してくれた。
・配置を要望はしたものの、人が足りないのではないかとの指摘もあった。医療ソーシャルワーカーの仕事をしているのが全国で20000人、例えば国は2025年に地域包括ケア病棟を40万床作りたいと考えているが、地域包括ケア病棟にMSW配置を希望するとして「40床の1病棟に1人MSW配置」と考えると地域包括ケア病棟だけで10000人のMSWが必要となる。現在20000人しかMSWが居ない中で、将来10000人地域包括ケア病棟だけでも必要という「要望」をMSW側が出しているという事になる。要望段階で「現実に人は居るのか?」と問われた際に「母数としての社会福祉士は190000人居る」という事はできたが、診療報酬として現実味を帯びる中で「配置を担保できるか?」という事になると難しさもあり、やむを得ず結局看護師との両方が入る形となった。
・今回の結果としてはこうだったが、ここに至るまでの経過の中で救急・地域包括ケア病棟・療養病床の3領域に配置先を絞り要望を行っている。救急に関しては、救急医療管理加算を算定する場合に、その病棟には1人配置をという要望を行った。地域包括ケア病棟は、まだ40万床は無い訳なのでここにやはり配置して欲しいと要望。療養病床には社会福祉士が居る方が在宅復帰率が高いというのが出たので要望を行っている。
・次は、29年6月が締切りで、この様な診療報酬の要望を出さなければならない。何を要望するか。人数とのバランスを鑑み、単に配置を希望というより項目やポイントを定め要望を行いたい。
・「SWは退院支援ばかりではない」というのは確かにそうだが「2病棟に1人配置」というのが退院支援加算の1。今回はこの配置を上手く使って自分たちの仕事を拡げるしかない。今後は人数的にも国の予算的にも難しい面はあると思うので、この配置をどう使うかがカギになる。
・活動が拡がったためか、最近は色々なところからお呼びがかかるようになっている。「在宅医療の全国会議」、「治療と就業の両立支援」、「雇用均等児童家庭局」関連で子育て包括支援センターなど。退院支援加算だけというより、今後私たちの仕事をどの様に拡げていくかというのは各現場にかかっていると思う。これからは本当に地域の時代で何をするにも県単位。アピール・声を拡げていく事、実際の活動を是非、都道府県でもお願い致します。今日は一日よろしくお願い致します。
 
 北海道医療ソーシャルワーカー協会関会長より話題提供がなされた
・早坂会長の話を聞きイメージが湧いた。日本協会で道の無いところに一本糸を通す。一本糸を通すとその後、どんどんその道を太くしなければならないが、その太くする所まで日本協会におんぶにだっこではなく、そこはやはり都道府県のそれぞれの取り組みが、ひとつひとつ・一本ずつ合わさる事により道が太くなるのではないか。全国会長会を軸に取組みを考えましょう。
・今日は「退院支援加算」についての話題提供をします。5月に北海道で研修会を開催しました。その前に調査を行ったのですが、都道府県協会の取り組みの一例として、お聞きいただければと思います。
・今日私が話すメッセージの結論は、大まかにいうと、今回退院支援加算ができて社会福祉士の配置が医療機関で進んだことを踏み台にして、退院支援加算だけではない色々な取り組みを、各都道府県協会が事業として取り組んでみたらいかがでしょうか?というのがざっくりとした主旨です。
・特に「会員だけは出来ないことを協会がやったらいいのではないか」というのが趣旨です。どういう所を取り組んだかというのを次の北海道でお話しするのですが、「退院支援加算はもろ刃の剣」であるというのは皆さんご存知かと思います。配置数が増えた。でも業務が忙しくなった。よくよく考えると本当に退院支援が必要ではない人まで算定をするために活動をしている。皆さんどうでしょう、広く退院支援の対象者は増えたわけです。その為に配置数・配置が必要になった。これは事実です。先ほど早坂会長がおっしゃったように、これをどうテコ入れしていくかというところだと思います。

3 グループ討議①
 「退院支援加算」への協会の取り組み・「退院支援加算」を巡る地元の動きについてグループで情報交換がなされた。

4 全体共有
 各グループから報告がなされた
 〜昼休憩〜

5 グループ討議2
 退院支援・退院支援加算算定にまつわる課題抽出
「SWの立場で考える望ましい支援の実現にむけての課題」についてグループ協議がなされた
 
6 グループ討議3
 退院支援を協会活動としてどう捉えるか
 「課題」、「協会としての課題=協会の取り組みにより解決できる事柄」という視点にてグループ  
 協議がなされ、数グループから報告がなされた

7 グループ討議4
 MSWの立場での立場から「望ましい退院支援」とは
 グループ協議ののち、数グループから報告がなされた。

8 グループ討議5
 自分たちの目指す退院支援を実現するには?
 各グループにて、ワークシートのフォーマットに沿って協会としての「解決方法」を検討した。

9 全体共有・まとめ
 各グループからの報告なされ、全体での共有を行った。

10 全国大会会長会企画提案その他
・北海道大会における会長会企画の提案について、役員会から提案がなされた。第65回全国大会(北海道大会)における「会長会企画」の提案として、全国大会の際に会長会企画のシンポジウム を開催したい旨の提案がなされ、拍手によって承認された。
・役員会より退院支援加算に関するアンケートについて提案され、承認された
・役員会よりMSW基調査実施について提案され、異論は特に出ず承認された。

11 事務連絡など
 ◯会長の交代等について
・福岡県協会浦川雅広会長から会長交代の報告がなされた
・佐賀県協会水田勝之会長から会長交代の報告がなされた
 ◯近況報告・アナウンスなど
・熊本県協会土肥会長から、各県協会からの支援に対する謝辞と熊本地震の経過報告がなされた
・鳥取県協会山本副会長から鳥取県中部地震に関する報告がなされた。
・京都協会南本会長から京都協会主催「府民公開講演会」に関する紹介がなされた。
・高知県協会中本会長から高知県協会発行の「社会資源ハンドブッⅣ」について紹介と報告がなされた
・日本協会早坂会長から「認定医療」に関し報告がなされた
・愛知県協会黒木会長から愛知県協会の取り組みについて報告がなされた。
 ◯全国大会について
 会長会事務局から前回会長会に引き続き、第65回北海道大会・第66回香川大会に次ぐ、第67回全国大会の立候補地を募り、神奈川県協会が立候補された。

12 閉会の挨拶
  次回全国大会開催県・北海道医療ソーシャルワーカー協会の関会長より閉会の挨拶がなされた
        
13 次回第19回全国医療ソーシャルワーカー協会会長会の予定について
 (事務局より)
 日時:平成29年6月2日(金)…午後の時間帯で現在調整中
 会場:第65回全国大会(北海道大会)会場
 内容:各都道府県の状況報告など
(以 上)