会長挨拶・役員紹介
会長挨拶

早坂 由美子
ソーシャルワーカーとは、病気やけが、高齢や障害、生活困窮や虐待などの様々な困りごとや不安を持っている人々に対して、心理・社会的側面から支援を行う専門職です。ソーシャルワーカーは専門職として持つべき価値観を示した倫理綱領を持っており、「人間の尊厳」、「人権」、「社会正義」、「集団的責任」、「多様性の尊重」、「全人的存在」の6つがその原理として定められております。
このような倫理綱領をもち、保健医療分野、主に医療機関において働いているソーシャルワーカーが当協会の会員です。具体的な業務としては「療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助」、「退院援助」、「社会復帰援助」、「受診・受療援助」、「経済的問題の解決、調整援助」、「地域活動」(厚生労働省健康局長通知より)を行っております。
現在わが国では、少子高齢化が進み、医療・介護資源の偏在、ケアの担い手不足、身元保証人問題など様々な問題が生じています。職能団体としては、前会長の野口百香氏から引き継いだ3つの柱である「基盤整備に向けた取組」、「人の尊厳、人権を尊重するソーシャルワークの推進に向けた取組」、「専門性向上に向けた取組」を中心に据え、できることから一つずつそれらの問題に取り組んで行きたいと思っております。
当協会は国家資格である社会福祉士の取得を正会員の入会条件としており、加えて精神保健福祉士を取得している者も多くおります。他ソーシャルワーク関連団体、医療関係団体、介護関係団体、障害関係団体、患者会やその支援団体、都道府県の医療ソーシャルワーカー協会等と連携して、国が示している新たな時代に対応した福祉の提供ビジョンである「『地域共生社会』の実現」に向けて、キーパーソンとしてその一翼を担っていきたいと思っております。
皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。