お知らせ
【国際】 第30回 日本女子大学 社会福祉学会
第30回 日本女子大学 社会福祉学会
〇大会テーマ「トランスナショナルな視点からの社会福祉・ソーシャルワーク教育の可能性を探る」〇日時:2024年7月6日(土)13:30~17:00
〇場所:日本女子大学目白キャンパス 120 年館地下1階 12001 教室およびZOOMによるオンライン開催
〇大会プログラム
・サバティカル研修報告「地域を基盤とした養育支援とラップアラウンド・アプローチの意義~」(日本女子大学教授 林浩康)
・自由研究報告
・大会シンポジウム(逐語通訳付き)
・「トランスナショナル・ソーシャルワーク概念とその教育」チャイタリ・ダス教授(フランクフルト応用科学大学)
・「外国人実習生と精神障害者を結ぶソーシャルワークの実践報告」松岡広樹(一般社団法人キャリカ代表、立正大学特任准教授)
・モデレーター(日本女子大学 教授 森恭子)
〇概要
大会テーマは「トランスナショナルな視点からの社会福祉・ソーシャルワーク教育の可能性を探る」である。
グローバリゼーション、移民・難民問題、国際紛争の影響は、従来の国民国家を基盤とした社会福祉政策やソーシャルワーク実践の在り方に新たな課題を投げかけている。
トランスナショナリズム-すなわち脱国家的,超国家的な理念や動きは、福祉領域においては、近年、トランスナショナル・ソーシャルワークやトランスナショナル視点のソーシャルワーク(transnational perspective in social work)として導入され、とくに移民・難民が拡大する欧米諸国で注目されている概念および実践である。
国民国家を超えた人権や社会正義の意識が重視される中、本大会では、トランスナショナルな視点に立った福祉教育について考えてみたい。
ドイツのフランクフルト応用科学大学では、最近、トランスナショナルソーシャルワークコースを立ち上げ、その一環として、学生に海外でのソーシャルワーク実習を義務付けている。
昨年度、日本の福祉施設がドイツ人学生を実習生として受け入れたが、こうした事例は、日本では言葉の壁等があり極めて少ない現状である。
本大会では、フランクフルト応用大学の教育研究者を招き、トランスナショナル・ソーシャルワークの概念や教育の知見を得るとともに、実習生を受け入れた日本の福祉施設の見解を伺いながら、トランスナショナルな視点からの福祉教育の意義や課題について検討することを目的とする。